秋は「本の散歩展」!!


▲「本の散歩展」 南部古書会館(五反田)
  2008年10月24日(金) 9:30〜18:00 / 25日(土)10:00〜17:00
  →場所


*参加店: ( )は目録のみ
なないろ文庫ふしぎ堂、天誠書林、月の輪書林、ポラン書房、りぶるりべろ、西村文生堂、書肆ひぐらし、文紀堂書店、靖文堂書店、(氷川書房)、アンデス書房、公文堂書店、閑古堂、文雅新泉堂、楽園書林、うさぎ書林、(がらんどう)、パラディ、メープルブックス、古本海ねこ、風船舎、股旅堂
 
 半年振りのご無沙汰、10月は「本の散歩展」です!
 相変わらず、石丸澄子さんのポスターが素晴らしい!!


 目録には、田中小実昌の自筆草稿、戦前の「金もうけ」に関する本小特集、テレビ「ウィークエンダー」「お昼のワイドショー」の台本、ケルアック、バロウズなどビートニク関係の本・CDなどを、節操なく載せております。
 


そして、藤村操に関する本を4冊ほど。

↑これは、「新詩 華厳の嵐・藤村操の歌」神長瞭月著、秀美堂、明治42年


藤村操とは、今から約100年前の明治36年、「巌頭之感」という有名な遺書を木の幹に書き残して、日光・華厳の滝に身を投げた旧制一高の学生。
厭世観による優等生の死は、当時、大きな社会問題になり、後追い自殺が相次ぐ騒ぎとなったらしい。


夏目漱石が当時、一高の英語講師で藤村操はその生徒だったことも有名。後年、漱石鬱病になった原因は、自殺が自分のせいかもしれないという自責の念であるという説もある。「吾輩は猫である」の中にも、「打ちゃって置くと巌頭の吟でも書いて華厳滝から飛び込むかも知れない」とある。


実は生きていて、海賊船で世界を巡り、パリで悟りを開き、それを原稿にまとめて知人に託したという怪しい噂があり、実際に、明治40年「煩悶記」というタイトルで出版されている。
その「煩悶記」は、ほとんど存在が確認されていない稀覯本であったが、数年前、神田の即売展で147万の高値で売られていたらしい。(→その記事
一度見てみたい!


 なお、今回も股旅堂の専門ジャンルである性風俗関係は封印しております。(こちらは、以前にもお伝えしたように、別の形でまとめて出そうと思っています。もう少々お待ち下さい。)


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さらに、続けてもうひとつ。



▲「ちいさな古本博覧会西部古書会館(高円寺)
  2008年11月1日(土) 〜3日(月) 10:00〜18:00
  →場所


高円寺・西部古書会館に、股旅堂が初登場します!
ちいさな古本博覧会」とは、今年5月に始まった新しい古書展です。従来の会館古書展とは違った新しい試みも多く、個人的にも楽しみにしています。


参加店・イベントなどは、下記ブログにて告知いたします。
  →ちいさな古本博覧会ブログ

たくさんのご来場お待ちしております。