ムラカミさん家に行ってきた!

Open House Market 2008 October 〜 築73年・ムラカミさん家に見る昭和のくらし―大田区・村上邸」に行ってきた。


昭和10年、東京都大田区に建てられた村上邸は、2004年、「古書 日月堂」さんが企画された「東京 山の手 昭和三代−ムラカミ家のモノに見る昭和史」(→参照)のモデルになったお家。
その村上邸が解体されてしまうため、解体前に1日のみ開放し、残された家財道具から建具など多種多彩なものが販売されました。



台所用品



和洋食器類



おみやげ・記念品類



その他、襖、雪見障子、ガラス戸、建具、電気傘、座卓、机、椅子、タンス などなど
マタタビは、1978年のSONYトリニトロン・カラーテレビの取扱説明書などを購入。


古本屋だから、何を見ても、これがいくらで売れるか?儲かるか?ということばかり考えてしまうのは仕方ないか。
先日も、横浜と茅ヶ崎に、解体前の古いお宅(1軒は大正時代の家)に買取に行ったのだが、お客様(奥様)から亡くなられた御主人の思い出話を伺っている最中も、このお宅にはまだ何かあるぞ!と、宝探しのような気分で頭がいっぱいであった。
解体屋が作業している横で、床下に落っこちてしまっている本を懐中電灯を持って探したりして、「熱心だねえ。本なんてそんなに儲かるの?」と言われたり。


しかし、道具に関しては全く素人(古本に関しても素人同然であるが)。そのせいか、この村上邸は商売抜きに楽しめた。いや、もちろん、日月堂さんのプロデュースが素晴らしいから楽しめたんだろう。
こういったモノ・記憶・記録を後世に伝えることは、古本屋の使命なんだなあと、あらためて思う。
・・・と言いながらも、道具って儲かるかなあ、今度の買取では良さげな道具類は持って帰ろう!なんて、また商売を考えてたりして。


なお、第2弾、「築76年・スズキ邸に見る和のしつらえ―中野区・鈴木邸」は10月26日に開催されます。
下記サイトをご覧の上、ご予約してください。
→Open House Market 2008 October